くるくる猫の目

金融マーケットや世界経済に関わるニュースの中で、私的に気になる話題を取り上げています。
あと、 時々ねこの話も。

金の価格高騰の裏にインフレ懸念? 今のデフレより、先のインフレを恐れる投資家

金の豚


金価格が急騰しています。
85日には、ドル建ての金価格は史上初めて2000ドルを超えました。
価格高騰の理由は幾つか考えられますが、一番の根っこには先行きのインフレ懸念があるのかもしれません。


2019年半ばころから金価格の上昇が目立つ

どの国のリスクからも基本的には隔離されている金は、一般に「安全資産」と呼ばれます。
一方で、金利も生まず、保管リスクなどもあるため、運用資産としては金を評価しない向きもあります。
いずれにせよ、金の価格は需給によって決定され、ある意味、その時々の時代のムードを反映してきたと言えます。

 

金価格(これ以降、金価格とは米ドル建てのスポット価格を指します)が前回1800ドルを超える高値を付けたのは、2011年の夏ごろでした。
当時は、2008年のリーマンショックから2010年以降の欧州債務危機につながっていった時期です。
世界経済がひどい苦境に喘いでおり、そのため先進国の金利も非常に低く抑えられていました。

その後、世界経済が緩やかに回復するにつれて金の価格は下落から横這いに転じ、2019年半ばころから再び急ピッチに上昇してきています。


続きを読む

若い人の資産運用の始め方~目的にあった制度をとことん利用しよう

koneko


新型コロナの世界的な感染拡大を受けて、今年の2月半ばから株式市場などが大きく値を下げました。
しかしそれを好機に、新たに資産運用を始めた人が、特に若い世代で多いようです。
色々な意味で先行きが見通せず、年金を筆頭に社会保障も信頼ができない中、若い人の資産形成は確かに非常に重要であるといえます。

日本政府も、ここ数年、個人の資産形成に役立つ制度を更に充実させてきています。公助に頼りすぎず、自助でお願いします、という少し心もとないメッセージと言えますが、せっかく有利な制度があるならぜひ使うべきでしょう。

ただし、それぞれの制度にはデメリット、或いは限界点もあります。
それらを踏まえた上で、自分の目的に合った制度を選ぶ必要があります。

これについて、ファイナンシャルフィールドで記事を書いております。
宜しければ、こちらをご覧ください。続きを読む

若い人にこそ、年金を未払いにしてほしくないわけ

年金


世の中がコロナ禍で大変なことになっています。
皆それぞれに苦しい事情が今回生まれていると思いますが、中でもやはり厳しいのは、もともと経済的に苦しい状態にあった人だと指摘されています。
その中には、学費や生活費をアルバイトでなんとかやりくりしていた学生や、貯蓄も収入も少ない若いフリーランスの人なども含まれると思います。


続きを読む
読者登録
LINE読者登録QRコード
運営者情報
北垣愛

キャッツアイ・
マネー・アドバイザーズ代表 
兼 ミク(3歳♂猫)の秘書

証券アナリスト、ファイナンシャルプランナー1級、宅建等の資格保有
国内外の金融機関でマーケットに関わる仕事に長らく従事、
現在は資産運用のコンサルタントを行いながら、マーケットに関する情報を発信中



(お問い合わせはこちらまで)
ミクのインスタグラム・アカウント