くるくる猫の目

金融マーケットや世界経済に関わるニュースの中で、私的に気になる話題を取り上げています。
あと、 時々ねこの話も。

2018年05月

中国は「買わないといけない」投資対象に

China


最近の貿易問題を巡る米中の互角の応酬を見ていると、中国がいかに強大になったかを感じさせられます。GDPの規模では米国に迫り、今やどの国も経済的には中国を無視することはできません。しかし一方で、その特異な政治体制や様々な規制などから、中国の証券市場は世界の機関投資家にとっては敬遠されがちなマーケットでした。それが今、大きく変わろうとしています。


6月1日から中国株がグローバル株式指数に組み入れスタート

もうすぐ、MSCI新興国株指数に中国株が組み入れられます。MSCIが集計・発表する株価指数は世界中の運用者が参照しており、その新興国株指数についても1.6兆ドルもの資金がベンチマークとしています。当初の組み入れ比率はわずかなものですが、新興国株指数に忠実に追随する海外のファンドにとっては中国株は「買わなくてはいけない」投資対象になることを意味します。異質な国、或いは市場として見られがちだったところからの、大きな変化です。


(この記事は、5月27日付のZuu online に掲載されたものの抜粋です。全文はこちらをご覧ください。)


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米国株式市場はGAFAと一蓮托生か? 知らず知らずにハイテク株に大きく偏ってしまったマーケットの罠

おしくらまんじゅう


フェイスブックでの不正個人情報流用問題をきっかけに、米国では個人情報の取扱いに関して議論が高まっています。また欧州では先駆けて、個人情報の保護の強化を目的とする法整備も進められており、今月25日にはGDPR(欧州一般データ保護規則)が施行されます。こうした流れがGAFAGoogle、アップル、FB、アマゾンを指す造語)のビジネスモデルに与える影響は、現状測りきれません。GAFAは米国株式市場の上昇をけん引してきた立役者だっただけに、それらの株価の動きは市場全体に大きな影響を及ぼすことが懸念されます。

(この記事は、5月15日付のZuu online に掲載されたものの抜粋です。全文はこちらをご覧ください。)



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資産形成に役立つと話題のIDECOや積立NISA … お得なので是非利用したいけど、このデメリットには気を付けて!

積立te


iDeCo(イデコ)やNISA(ニーサ)といった言葉もかなり定着してきたようです。

共に政府が個人の資産形成を助けるために設けた制度ですが、税制上の優遇措置が受けられます。人生100年時代と謳われて家計資産の寿命に不安を感じる人が増えており、こうした制度の利用も広がってきているようです。それぞれの制度については細かく解説しているサイトが数多くあるので、ここでは制度の詳細は他に譲るとして、お得な制度でも始める前に知っておくべきデメリットをお伝えしたいと思います。


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視界不良のマーケット、今100万円あったら何に投資するか?

ねこと百万円


"Where to Invest $10,000 Right Now?
というブルンバーグ記事を基に、今年の1月末にコメントを書きました。

この記事は、1万ドルという余裕資金があればどこに投資するかという質問に対する5人の金融専門家の回答をまとめたものです。ブルンバーグでは今月も同じテーマで5人の専門家の「今の」意見を記事にしていましたので、簡単に紹介してみたいと思います。

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北垣愛

キャッツアイ・
マネー・アドバイザーズ代表 
兼 ミク(3歳♂猫)の秘書

証券アナリスト、ファイナンシャルプランナー1級、宅建等の資格保有
国内外の金融機関でマーケットに関わる仕事に長らく従事、
現在は資産運用のコンサルタントを行いながら、マーケットに関する情報を発信中



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