最近の貿易問題を巡る米中の互角の応酬を見ていると、中国がいかに強大になったかを感じさせられます。GDPの規模では米国に迫り、今やどの国も経済的には中国を無視することはできません。しかし一方で、その特異な政治体制や様々な規制などから、中国の証券市場は世界の機関投資家にとっては敬遠されがちなマーケットでした。それが今、大きく変わろうとしています。
6月1日から中国株がグローバル株式指数に組み入れスタート
もうすぐ、MSCI新興国株指数に中国株が組み入れられます。MSCIが集計・発表する株価指数は世界中の運用者が参照しており、その新興国株指数についても1.6兆ドルもの資金がベンチマークとしています。当初の組み入れ比率はわずかなものですが、新興国株指数に忠実に追随する海外のファンドにとっては中国株は「買わなくてはいけない」投資対象になることを意味します。異質な国、或いは市場として見られがちだったところからの、大きな変化です。
(この記事は、5月27日付のZuu online に掲載されたものの抜粋です。全文はこちらをご覧ください。)