年金


世の中がコロナ禍で大変なことになっています。
皆それぞれに苦しい事情が今回生まれていると思いますが、中でもやはり厳しいのは、もともと経済的に苦しい状態にあった人だと指摘されています。
その中には、学費や生活費をアルバイトでなんとかやりくりしていた学生や、貯蓄も収入も少ない若いフリーランスの人なども含まれると思います。


そのような人にとって、国民年金の保険料が非常に重い負担となっていることは想像に難くありません。
令和2年度の保険料は、月額16,540円です。年金制度の持続性に懸念もある中で、国民保険料を払い続けたくないと思う人も多いかもしれません。
しかし若い人にこそ、いざという時に心強い助けとなる面も国民年金保険制度は持っているのです。

それは、「障害年金」と「遺族年金」という制度です。


これについての記事をファイナンシャルフィールドで詳しく書いています。
よろしければ、こちら(「若い人こそ、年金を未払いにしてはいけないわけって?」)をご覧ください。


障害年金は、一定程度の障害を受けたときに、その障害がなくなるまで基本的に受け取ることができる年金です。
遺族年金は、亡くなった時に子供がいれば、その子供が18歳になるまでは受け取れる年金です。制度の詳細については日本年金機構のHPなどをご覧になってみてください。
ここで押さえておきたいのは、この二つの年金は、貯蓄が少なく、またこれから先の人生が長い若い人にこそありがたいということです。こうした年金だけで生活するのは難しいかもしれませんが、必要な期間給付が受けられるということは、大きな心の支えになるはずです。

ただ、それでもやはり保険料の支払いが厳しいという状況もあると思います。
その時には、保険料の「猶予」や「免除」という制度の利用を検討してみてください。
どちらも申請が必要ですが、所得水準などの条件が合えば認められ、保険料の納付が無くても年金の加入が続けられます。将来の老齢年金の減額にはつながってしまいますが、障害年金や遺族年金の受け取りには影響ありません。
自分から勝手に保険料の支払いを止める「未納」では、老齢年金だけでなく、障害年金や遺族年金も受け取ることはできません。保険料を払わないのは同じでも、未納と、猶予や免除では、制度上の扱いが全く違うのです。


経済的にも精神的にも、苦しい状況はまだもう少し続くかもしれません。
是非、いろいろなサポートの制度を積極的に探して活用してほしいと思います。
コロナなんかに負けてたまるか。
Sponsored Links