初めてのブログ投稿です
何について書こうか迷いましたが、まずは金融業界でも今大きく評価が分かれている仮想通貨について、私の考えを書いてみたいと思います。
「仮想通貨はバブルなのか?」
バブルだと思っている人が大半ではないかと思うのですが、私も実際そう思っています。
問題は、いつ本格的な調整が入るかなのですが、それもさほど遠くないと個人的には考えています。
韓国や中国の当局が規制強化に動いていること、
米国でもビットコイン先物を使ったETFには当局が消極的な姿勢を示したこと、
取引手数料が急上昇していること、
マイニングにかかる電気代の問題、
・・・など理由は色々ありますが、
加えて、私は仮想通貨が誘発している狂騒劇に注目しています。
例えば、NASDAQに上場しているロングアイランド・アイスト・ティーという飲料会社。
この会社が昨年12月に、社名を「ロング・ブロックチェーン」に変更しました。
すると、株価が一気に4倍にもなり、終値でも238%上昇しました。
同様の話として、英国の情報通信会社であるオンラインは、10月に社名を「オンライン・ブロックチェーン」に変更したところ、株価が15ポンドから84ポンドまで急上昇したといいます。
最近ではコダックも独自通貨を発行すると発表し、株価は一最時2.5倍にまで上昇しました。
新たに提供するという「KODAKONE」のサービス内容を精査する暇もない上昇です。
さらに、実質デフォルト状態にあり、インフレ率が2600%を超えたベネズエラが、独自仮想通貨、El Petro を発行すると昨年12月に発表しました。
そして実際、同国大統領が今月5日に、1億単位の発行を指示したとされます。
この仮想通貨は同国の原油備蓄に裏打ちされるとしており、構想通りなら、現在の同国産原油価格で計算した発行額は59億ドル規模に相当すると見られます。
ただ実際のところ、ほぼ破綻状態にある国家が主導する計画が機能すると信じる人は多くないはずで、かなり無謀な試みに感じられます。
因みに、先に述べたロングアイランド・アイスト・ティー改め、ロング・ブロックチェーンは、今年に入って公募増資を発表しましたが、すぐに撤回しています。
思ったほどの需要が見込めなかった為と思われます。
これら茶番とも見える様々な動きが話題に上り、より多くの苦笑を誘うにつれ、仮想通貨の天井は近づくのではないでしょうか。
ブロックチェーンの技術自体は本当に革新的で、応用範囲も今後ますます広がると思います。
ただ、決済性にも疑問符が付き始めた現在の仮想通貨は、それとは別の話です。
特にビットコインにおいては先物も登場し、簡単に空売りができる状態になっていることは留意しておくべきだと思います。