積立


積立投資の話をする前に、214日付の日経新聞に気になる記事が出ていたのでご紹介します。

 

大手証券会社が、ラップ口座のサービスを拡充するという内容です。

株式相場の地合いに合わせて、投資スタンスを顧客に代わって自動的に調整してくれるというものだそう。

具体的には、毎月相場環境を判断して、相場上昇局面では「リスクオン」型の運用へ、軟調な局面では「リスクオフ」型の運用へと切り替えてくれるのだそうです。

 

私がこの記事に興味を惹かれたのは、運用初心者の方にお薦めとされる「積立投資」とは真逆の投資スタイルに思えたからです。

 

ではここで、その積立投資について説明したいと思います。

 


積立投資の基本ルールは、毎月同じタイミングで、同商品を、同じ金額だけ買い付けていく、というものです。

例えば、ある投資信託で積立投資をすることにしたとします。

その投資信託の価格は日々変わります。

安値で投資できれば一番いいのですが、そのタイミングを計ることは運用のプロでも至難の業です。

このため、相場観でタイミングを計るのは最初からやめにして、毎月決まったタイミングで定額分を淡々と購入していくのです。

 

定額の資金で買うということは、投資信託の価格が下がっているときには多くの口数が買えますし、価格が上がっているときには買う口数が少なくなります。

このため、極端な高値掴みや、下がった局面での買い逃しを避けることができ、平均購入価格は毎月定量(投資信託では、口数)買う場合よりも低く抑える効果が期待できるのです(取得価格の平準化)。

 

積立投資は少額から始められるため、まとまった運用資金がなく、少しずつこつこつと運用額を増やしたい人に向いているとされます。

しかしまとまった資金がある人にとっても、投資のタイミングを時間的に分散することによるリスク低減の効果があると考えられます。

 

もちろん、積立投資が逆効果となるケースもあります。

 

まず、選んだ投資対象の質が悪く、どんどん値下がりを続ける場合。

これはタイミングをばらしても意味はなく、損失が時間とともにどんどん膨らむだけです。

 

また、逆に投資対象がどんどん値上がりする場合には、最初の安い時にまとめて購入しておいたほうが良かったことになります。

 

さらに毎月買うということは、いつでも買うことを止められるということでもあり、投資対象が値下がりしているときに怖くなって積立投資を止めてしまった場合も、結果的に損することが多いでしょう。

 

このため、積立投資を成功させるためには、

・実績があるものや、長期的に成長が見込まれる運用商品を選ぶこと

・長期の運用を心がけること

が、何より重要となります。

 

しかし、こうした点に気を付ければ、積立投資の持つ取得価格の平準化という効果(「ドルコスト平均法」とも言います)は、かなり高いと考えられます。

また資金的に余裕があれば、投資対象も複数に分けて、銘柄でも分散効果を図ることをさらにお勧めします。

 

 

最初のラップの話に戻すと、相場の良い時(高い時)には株の持ち分を増やし、相場の悪い時(安い時)には減らして運用成績を高めるというのは、プロだからできる技だと思います。

 

ゆっくり運用できる資金なら、時間を味方につけることができるドルコスト平均法の積立投資を検討されてはいかがでしょうか?

 
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