くるくる猫の目

金融マーケットや世界経済に関わるニュースの中で、私的に気になる話題を取り上げています。
あと、 時々ねこの話も。

中国

中国は「買わないといけない」投資対象に

China


最近の貿易問題を巡る米中の互角の応酬を見ていると、中国がいかに強大になったかを感じさせられます。GDPの規模では米国に迫り、今やどの国も経済的には中国を無視することはできません。しかし一方で、その特異な政治体制や様々な規制などから、中国の証券市場は世界の機関投資家にとっては敬遠されがちなマーケットでした。それが今、大きく変わろうとしています。


6月1日から中国株がグローバル株式指数に組み入れスタート

もうすぐ、MSCI新興国株指数に中国株が組み入れられます。MSCIが集計・発表する株価指数は世界中の運用者が参照しており、その新興国株指数についても1.6兆ドルもの資金がベンチマークとしています。当初の組み入れ比率はわずかなものですが、新興国株指数に忠実に追随する海外のファンドにとっては中国株は「買わなくてはいけない」投資対象になることを意味します。異質な国、或いは市場として見られがちだったところからの、大きな変化です。


(この記事は、5月27日付のZuu online に掲載されたものの抜粋です。全文はこちらをご覧ください。)


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トランプ政権は貿易戦争をする余裕があるのか? 財政悪化で中国への配慮が重要に

米国と中国


トランプ大統領が中国に対し、あからさまな貿易戦争を仕掛けています。

11月の中間選挙を意識した行動であると見られ、米中間、或いはグローバルに絡み合う交易関係をきちんと理解したうえでの政策だとは決して思われません。貿易戦争となれば米国にとっても失うものは非常に大きいはずですが、トランプ氏はツイッターで「Trade wars are good, easy to win(貿易戦争はいいことだ。勝つのは簡単だ。」などと、うそぶいています。しかし、もし中国が報復関税などではなく、米国債の売りという形で対抗してきても、強気を装っていられるのでしょうか?


(この記事は、3月24日付のZuu online に掲載されたものの抜粋です。全文はこちらをご覧ください。)



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行きつ戻りつしながらも、海外資金を取り込んでいく中国の資本市場

パンダ


2月1日付のブルンバーグニュースに、中国の国内債券市場に海外投資家からの資金流入が増えているという記事が出ていました。


中国の債券市場は世界3番目の規模であるものの、これまでは海外からの投資は非常に限定的でした。

資本規制や当局の恣意的な為替操作に加え、企業活動から司法まで党が実質的に絶対的権限を持つ社会構造を、投資家が懸念していたためです。

しかし記事によると、2017年には約550億ドル相当の海外資金が同市場に流入したと言います。

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中国でも金融引き締め ~ 注目すべきは日米欧だけではない?

2018年は、主要国の金融政策が特に注目される年になりそうです。

米国は、今年3回以上の利上げを行うのか?

ECBは量的緩和をいつ完全にストップするのか?

日銀は年内に長期金利の誘導目標を引き上げるのか?

などなど。

世界的に債務が膨張しており、また様々な資産価格が高スピードで上昇しているため、各国の中銀はお互いに与える影響も考慮しながら、慎重かつ丁寧な政策運営が求められています。

 

ただ、世界的に大きな影響を生み出しかねない金融調整を目下行っているのは日米欧だけではありません。

中国も昨年来、かなり厳しい金融引き締めを行っています。

人民元1


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中国の格付け機関が、米国をBBB+に格下げ!

中国の格付け機関大手、大公国際資信評価(英語名、Doragon Global Credit Rating Co. Ltd.)が16日、米国の格付けをA-からBBB+(ネガティブ見通し)に格下げしたと発表しました(自国通貨建て格付けと外貨通貨建て格付けの両方)。

これは、国際的な格付け会社が米国に付与しているものに比べて、大幅に厳しいものです(フィッチとムーディーズはAAA、S&PはAA+)。
理由は、米国が新たに決定した大幅減税によって債務増大が見込まれるというものです。




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北垣愛

キャッツアイ・
マネー・アドバイザーズ代表 
兼 ミク(3歳♂猫)の秘書

証券アナリスト、ファイナンシャルプランナー1級、宅建等の資格保有
国内外の金融機関でマーケットに関わる仕事に長らく従事、
現在は資産運用のコンサルタントを行いながら、マーケットに関する情報を発信中



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