くるくる猫の目

金融マーケットや世界経済に関わるニュースの中で、私的に気になる話題を取り上げています。
あと、 時々ねこの話も。

人民元

ロシアやトルコの米国債離れ。 向かうのは金か、仮想通貨か、人民元か?

IMG_4197 (2)


米国から経済制裁を受けているトルコが、米国債の売却を続けています。売りは6月までに8か月連続となっており、この間の減少率は50%を超えました。6月の保有額は288億ドルとなり、米国財務省が「主要海外保有者」とみなす際の基準である300億ドルをも遂に下回りました。トルコリラは制裁発動前と比べて40%以上下落しており、通貨防衛のために米国債を売って、ドル売り・トルコリラ買いに動いていることが想像されます。


ロシアが米国債の保有を84%も減額

そんなトルコ以上に米国債の保有額を減らしているのがロシアです。
続きを読む

中国は「買わないといけない」投資対象に

China


最近の貿易問題を巡る米中の互角の応酬を見ていると、中国がいかに強大になったかを感じさせられます。GDPの規模では米国に迫り、今やどの国も経済的には中国を無視することはできません。しかし一方で、その特異な政治体制や様々な規制などから、中国の証券市場は世界の機関投資家にとっては敬遠されがちなマーケットでした。それが今、大きく変わろうとしています。


6月1日から中国株がグローバル株式指数に組み入れスタート

もうすぐ、MSCI新興国株指数に中国株が組み入れられます。MSCIが集計・発表する株価指数は世界中の運用者が参照しており、その新興国株指数についても1.6兆ドルもの資金がベンチマークとしています。当初の組み入れ比率はわずかなものですが、新興国株指数に忠実に追随する海外のファンドにとっては中国株は「買わなくてはいけない」投資対象になることを意味します。異質な国、或いは市場として見られがちだったところからの、大きな変化です。


(この記事は、5月27日付のZuu online に掲載されたものの抜粋です。全文はこちらをご覧ください。)


続きを読む
読者登録
LINE読者登録QRコード
運営者情報
北垣愛

キャッツアイ・
マネー・アドバイザーズ代表 
兼 ミク(3歳♂猫)の秘書

証券アナリスト、ファイナンシャルプランナー1級、宅建等の資格保有
国内外の金融機関でマーケットに関わる仕事に長らく従事、
現在は資産運用のコンサルタントを行いながら、マーケットに関する情報を発信中



(お問い合わせはこちらまで)
ミクのインスタグラム・アカウント