くるくる猫の目

金融マーケットや世界経済に関わるニュースの中で、私的に気になる話題を取り上げています。
あと、 時々ねこの話も。

社債

米国社債市場の質が悪化 次の市場の混乱はメガトン級になるかも

ハンモック


米国では、メディア大手の大型買収案件が相次いでいます。

AT&T社は14日、850億ドル(約9兆4000億円)でのタイム・ワーナー社買収の手続きを完了したと発表しました。待ったをかけていた司法省が上訴する可能性はまだ残っているようですが、このまま買収が終われば、AT&Tは通信とメディアをまたぐ巨大企業になるだけでなく、企業としては世界最大の債務者ともなります。その債務額は、現在の1630億ドルの債務に230億ドルが追加され、1860億ドル(約20兆円)という巨額なものです。

一方、メディア・娯楽大手のコムキャストも、メディア大手の21世紀フォックスの娯楽部門を650億ドル(約7兆1700億円)で買収することを13日に提案しました。713億ドルへと提案を引き上げたウォルト・ディズニーとの争奪戦になっており、コムキャストがこの争奪戦に勝つためにはさらに買収金額を引き上げる必要があります。ただ、コムキャストがこの買収を成功させれば、コムキャストの債務は1800億ドルかそれ以上にまで膨らむことになります。AT&Tを追い越しそうな巨大な債務額です。

タイム・ワーナーの買収を受けて、AT&Tは大手格付け会社のS&Pとムーディーズから揃って格下げされ、ジャンク債を2段階上回る水準のBBB/Baa2となりました。コムキャストの方は現在A-/A3という格付けですが、もしフォックスの買収が決まれば、こちらもBBB(トリプルB)クラブ入りするのは間違いないと見られます。



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社債市場から先週、多額の資金流出 ~ 継続すれば「限界点」につながる?

EXIT


以前、アップルを始めとする米国の大手IT企業などが、今後ドル建て社債の売り手に回る可能性が高いというを書きました。

しかしどうも、足元では売りにくい状況となってきたようです。

 

世界で3番目に大きいドル建て債券ETFである、iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF (”LQD”)から先週(5日~9日)、20億ドルもの資金が流出しました。
同ETFにとって、2002年の運用開始以来で最大の流出額であり、全資産に占めるその割合も5.5%と過去最大です。

資金流出は今週に入っても止まらず、14日水曜日には、単日としては過去最大の9.2億ドルが流出しました。
全資産に対する割合は2.7%となり、前回の金融危機の時以来の大きさです。

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ドル建て中短期債に新たな上昇圧力? 債券の大口投資家だったアップルが売り手側に?

りんご


昨年来、ドル建て中短期債の金利上昇ペースが速まっています。

米国経済が堅調で、FRBが金融引締め路線を続けていることが背景にあります。

しかも昨年末、米国では30年ぶりの大型減税が決まりました。
これによって景気が過熱しかねないとの見方も、金利上昇に一層の拍車をかけていると見られます。


しかし実はそれ以外にも、この大型減税にはドル建て中短期債にとってのネガティブ材料が含まれていました。

それは、レパトリ減税です。

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運営者情報
北垣愛

キャッツアイ・
マネー・アドバイザーズ代表 
兼 ミク(3歳♂猫)の秘書

証券アナリスト、ファイナンシャルプランナー1級、宅建等の資格保有
国内外の金融機関でマーケットに関わる仕事に長らく従事、
現在は資産運用のコンサルタントを行いながら、マーケットに関する情報を発信中



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