米国市場で、OIS金利とLIBORの金利差がリーマンショック以降最大となり注目を集めています。
OIS(Overnight Index Swap)は翌日物金利スワップと訳され、スワップ取引の1種です。政策金利の見通しを反映するものとして注目される指標でもあります。一方でLIBORとは、ロンドン市場で銀行同士が資金取引を行う際の平均金利のことを言います。翌日物から12か月物まで7つの期間の金利が毎日集計されていますが、こちらには政策金利の見通しに加え、市場の流動性リスクや銀行の信用リスクも反映されると考えられています。より多くのリスクを織り込むLIBORの方がOISより高いのは当然なのですが、その差(スプレッド)は0.2%以下であるのが概ね通常です。しかし昨年末からこのスプレッドが急速に拡大し、3月23日には0.58%となったのです。
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